デュシェンヌ型筋ジストロフィー
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概要

 筋ジストロフィーは、全身の筋肉が徐々に萎縮していく病気です。中でも悪性といわれるデュシェンヌ型は、幼少時に発症します。病気の進行とともに四肢と背骨が変形し、歩行が困難となります。坐位保持も難しくなり、次第に呼吸器機能や循環器機能も低下します。呼吸不全や心不全を起こしやすく、青年期に亡くなるケースが多いようです。

 原因は、筋肉の細胞膜を形成するジストロフィン(蛋白質)の欠損による筋細胞の破壊。ジストロフィン遺伝子はX染色体にあるため、男児のみ発症します。女性は保因者となり、男児を産む時に50%の確率で発症するといわれています。

 対症療法や呼吸サポート技術によって、かなりの延命が可能になっており、遺伝子治療も一部で行なわれていますが、根治にいたる治療法は未だ確立されていません。

呼吸サポート

 呼吸不全が起こると低酸素状態が続き、昏睡に陥る危険性も生じます。そのため、人工呼吸器でのサポートが必要となります。 土屋竜一の場合、初期には鼻マスク式のバイパップ(BiPAP S/T)を使用していましたが、さらに呼吸不全の症状が進んでからは、気管切開による陽圧式人工呼吸器(LTV950 plus)に移行しました。

 気管切開後、人工呼吸器を接続する気管カニューレが差し込まれます。その外的ストレスによって、痰の分泌が極端に増え、頻繁に吸引作業(サクション)をしなければならなくなります。しかし、痰が取りやすくなることで、感染や窒息などの心配が減るメリットもあります。

 気管切開をすると声帯より下の気道に孔が開くため、基本的に発声は出来ません。しかしいくつかの方法によれば発声は可能で、土屋竜一は スピーキングバルブ を使って会話をしています。

在宅生活

 デュシェンヌ筋ジストロフィーは青年期までに重症化する場合が多く、在宅で生活するためには、介護にあたる家族の全面的バックアップが必要になります。また患者自身の意欲の大きさが不可欠であり、仕事や趣味に目標や生きがいを持つ、いわゆるQOLの充実を図ることも重要です。

食事

 一般的に、病状の進行によって咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)に難が出てきます。消化不良や誤嚥を防ぐため、食材の加工などの配慮が必要です。気管切開をしても、食道と気管は別物なので何でも食べられます。土屋竜一はストローでお酒まで飲んでしまいます。

公的支援

 土屋竜一は、身体介護サービス(朝・晩)と入浴サービス(週2)を利用しています。カニューレ交換と定期検診は、隔週の往診で受けています。 尚、障害基礎年金などの各種給付を受給しています。

結婚

 環境さえ整えば、結婚や子育ては決して不可能なことではありません。もちろん、患者の配偶者にかかる負担が大きいことは確かですので、まずこの病気を正しく理解する必要があります。身体の状況だけでなく、夫婦としての心理的な問題にも触れ、結婚を続ける心構えを強く持つことが大切だと思います。 土屋竜一は気管切開後、35歳で結婚しました。翌年長女を、その三年後に長男をもうけています。

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